徳島タウン
かつては地域にとって文化や教育の発信基地として人々が集い、参詣の絶えなかった神社や仏閣でも今までは人々から顧みられず忘れ去られたかのようなところが少なくありません。私たちはそのような神社や仏閣を対象に地域近隣の人々や氏子、檀家の方々にも呼びかけて清掃を行っています。そのことによってお寺やお宮の境内がきれいになるばかりでなく、多くの人と人との出会いを通して地域にとっての新しいコミュニティが生まれ、教育や文化を形成する土壌づくりにつながりつつあります。ちなみに清掃活動には、お年寄りから幼児まで参加していますが、幼い子どもたちが大人の人たちから生活の基本となる礼儀作法をはじめ、ほうき、くまで、雑巾といった清掃用具使い方、コミュニケーションのとり方を教えてもらうことを通して、子どもたち自身の成長にもつながっています。
さらに子どもたちは清掃活動に参加することで、働く喜びや誰かの役に立つ意識を肌で感じとって社会性を育てる一助にもなっています。
徳島藍住タウン
現代は、ご近所の付き合いも少なくなり、殆どの家庭が核家族となり、子どもの教育でも様々な問題をかかえるような時代になっています。藍住タウンでは昔からその地域のシンボルである寺院や神社、公園等でその地域の方々と共に清掃活動をする中で交流の場をつくり出し、子どもたちを教育する場として社会奉仕に取り組んでいます
特に7〜8年前からは、その神社や寺院に隣接する児童福祉施設の子どもたち、さらに障害者施設の作業所で働く人やその家族の方々と一緒にコミュニケーションをとりながら、清掃活動を継続しています。
★大麻比古神社(大麻町坂東)
阿波一の富
★愛染院(板野町那東)
今まで住職さんひとりで清 掃して いたようですが、地域の方の参加も増え、花見などお寺での交流も行う様になったようです。
★十二神社(鳴門市里浦町)
隣接する児童福祉施設の子どもたちは地域の方々と清掃していく中で久しぶりに会ったりしても、幼い子供もちゃんと覚えていて身体をすり寄せながら甘えてくることもあります。
★チューリップ公園(北島町中 央公園)
当初は、なかなか溶け込めないようなぎこちないお互いの関係でしたが、今では別の場所で出会っても声を掛けあえる関係にまで変わってきました。
人と会話をすることがなかったような子どもでも、神社等の清掃奉仕で、清々しい心になれたのか、次回にはまた参加するようになります。
また、年齢の異なる子ども同士が疑似兄弟となり、楽しそうにはしゃいだり一緒に清掃用具を持って助け合いながら清掃しあう場面が今ではめずらしい光景ではなくなりました。こんな笑顔をたくさん生み出し、人と人をつなぐ場づくりをもっともっと広めていきたいと思っています。
香川タウン
私たちは、高松市から東かがわ市まで東讃地域にある各地の神社を対象に清掃活動をしています。その取り組みは、地域ごとに様々ですが、何よりのモットーは「地元の人と地域に住む子どもたちとが一体となって関わることを通して地域に内在する教育力を広げて行きたい」との願いを掲げて、小学校、中学校、高校、さらには企業というように多方面に働きかけて、その協力のもとで自主的に参加してきた子供たちに、大きな喜びと力を提供しています。
とくに子供たちの場合、全くの初対面であっても大人の人たちと掃除を一緒する事は、平素の日常生活では得られない“何か”を受けとめて、それがまた新鮮は体験となって喜びと感動を広げているようです。この子ども達が成人したあかつきには、神社で汗をながした想い出をあたため、いつまでも地元を大切に思いながらも、地域に根着した伝統文化を守り育ててくれるようになったらすばらしいな〜と願いながら毎月の活動に取り組んでいます。
いまのところ東かがわ市の白鳥神社、さぬき市の多和神社、塩江地区の箕山湯乃薬師を中心に活動しています。